2006年1月14日土曜日

Subversion への乗り換え

最近は、多くの会社でソースコードバージョン管理システムが導入されている事と思います。で、そのバージョン管理システムですが、ウチの会社では2年ほど前から、 Subversion を導入して使っています。ちなみに、その前は CVS を利用していたので、CVS から Subversion へ乗り換えたことになります。



なぜ、バージョン管理システムの乗り換えなんて言うめんどくさいことを行ったかというと、一番大きい理由は「日本語の問題」でした。CVS は、マルチバイト文字の対応状況に問題があって、日本語が入っているソースコードを扱うためには、日本語が通るようにパッチをあてる必要があったんですね。こういう事(日本語パッチを当てる事)はよくある話で、まぁ、それでちゃんと使えていたのですが、さらにそこで、複数の日本語文字コード(SJIS と EUC 等)をいっしょに扱おうとすると、別の問題がでてきたりして、ちょっと限界が見えてきていたんです。



さらに、使用していた Windows用のクライアントソフトが使いにくかったというのも、大きな問題でした。



そこで、当時、すでに話題になっていた Subversion を調査したところ、これらの問題をまとめて解決してくれると言うことがわかったんですね。具体的には、



  • 文字コードは内部で UTF-8 で処理され、パッチも必要なく、日本語の文字コードによる問題が起こりにくい


  • TortoiseSVN という優れた GUI クライアントがあり、使用感も申し分ない


というカンジです。



ここまでわかれば、次はサーバの調査&導入でした。もちろん、個人で利用するだけなら、サーバなんて必要ないんですが、10人以上の人間が同時に使用することが想定されるのでサーバの導入は必須だったんです。



Subversion のサーバに関する当初の知識では、運用には WebDAVが必要で、Apache との連動が必須だと聞いていたので、面倒だなと思っていたのですが、その後の調査で「専用サーバ」というモノがあることがわかり、これを使用することで Subversion 単体でサーバが簡単に構築できてしまいました。



しかも、やりたいと思っていた、リポジトリごとのユーザ認証設定も簡単に実現できて、まさにバッチリだったんですね。この「専用サーバ」に関しては、ネットでも情報が少ない様なので、WebDAV を使用する方法に比べるとマイノリティなのかもしれません。それでも、問題なく使用できているので OKでしょう。



このように、Subversion は、後発と言うこともあり CVS と比べて利点がほとんどですので、もし乗り換えをためらっていたりとか、まだバージョン管理システム自体、導入していない様なケースには、超オススメです!



 











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