前回の記事にひきつづき、次の号に掲載された月面基地だよりも転載しておきます。記事のストックはこれで最後。つづきは、そのうち発売されるはず(?)の、ファミ通PS3にてよろしくお願いしますね。
こんにちは、第2回の月面基地だよりをお送りします。
今回は、まいにちいっしょ(以降、まいいつ)の制作で心がけている事に関しての話をしようとおもいます。
今をさかのぼること、約一年半、PLAYSTATION3の発売と同時に最初のまいいつをリリースして以来、バージョンアップを重ねていく事になったわけなのですが、ウチにはあまりネットゲームを手がけた経験がなかったんですよ。まいいつは一般的にいわゆるネットゲームと呼ばれているような(MMOタイプ等の)ネットゲームとは違いますけど、これはこれでれっきとしたネットゲームなので、今後、どんな機能やアイテムを準備するのがよいのか、既にネットゲームを制作している友人に相談しにいったんです。
で、いろんな話しを聞けたのですが、その中でこれまでのROMタイプのゲームと本当に違うなと感じたのは「ユーザーの意見に気を配れ」という助言だったんですね。どういうことかというと「ネットゲームは、いったんリリースしてしまったら変更できないROMと違い、リリース後にバージョンアップして機能を変更していくことがでる。だから、遊んでいる人たちが、何をどんな風に感じているのか、何を欲しているのかを吸い上げて、バージョンアップの参考にしていけるし、そうするべきだ。だからユーザーの意見が大切なんだ」という話でした。
これを聞いて「なるほど。これまでと全然違う!」と痛感したんです。これまでやってきた制作スタイルでは、発売以前にどれだけゲームの完成形をちゃんとイメージし、作り込んいけるかという手法が重要になるんですが、ネットゲームは、それとは違ってプレイヤーのみなさんと一緒に作っていくようなキモチが大切になるんだな、と私なりに考えたんですね。
そこでこの気持ちを言葉にて、スタッフに話したのが "Release first" という言葉でした。まだ作り込めていない新機能でも、まずは公開して、動向をみて、どうしていくか決めていこうという意味を込めています。
ちなみに、最近人気の「庭」もこのように徐々に機能を充実させてきている場所でして、この過程ではユーザーさんの意見がいろいろと反映されているんですよ。
この手法、これまでと全く異なりますが、ユーザーさんと会話しながら一緒にゲームを作っている様で、とても楽しく感じている部分なのです。
そうそう、一つ前の記事で一部のユーザーさんを不快な気持ちにさせてしまったかもしれません。申し訳ないです。
一応、過度にあれないようにコメントは承認制にしていますが、投稿されたコメントはよほどの事がない限り、公開していますので、みんななかよく。
ただ、このような反響がもらえるところが、ブログのすばらしいところで雑誌にコラムを書いているだけでは得られなかった反応だと思っています。
最後になりましたが、今回、コラムの転載を許可してくれたファミ通PS3編集部の方には、心から感謝いたします。
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