2013年2月21日木曜日

PS4、ついに発表!


 今日、PS4 がついに発表された。詳細な記事はいろんなニュースサイトにあるので、ここではふれないけれど、自分の雑感をいうとするとハードウェアはコモディティ化まっしぐらというか、まさに PS Vita のコンソール版でしたね。PS Vita がモバイルでARM ならば、据え置き機の PS4が x86 になるのは同然の流れなのかな。これは開発コストがかさむ一方なAAA ゲームタイトルをつくってるパブリッシャなんかからしてみると、PC ゲームのプラットフォームとコンソールゲームのプラットフォームが近づく(というより同一)になっていき、市場がまるっとまとまって大きくなっていくのは良いことなんだとおもうし、そのため移植しやすい事(= コストがさがる)事は重要だしね。しかし、後藤さんの記事でもあったように、すでにゲーム専用機が最先端でコンピュータテクノロジーを牽引する時代が完全に過ぎ去ったことを実感させられる事になったわけで。

 ゲーム業界にいる人間にとってみるとこれは寂しい事なんだけれど、それが悪いことかというと、そうとは一概にいえなくて、そのおかげで安く開発しやすいハードウェアになるのならば、プラットフォームとしてはアリなんだと思いますよね。今日の発表の中でも、開発者のためのハードウェアというような表現で、開発のしやすさを意識したという言葉がでてましたし。

 でも、開発のしやすさということでは、ハードウェアが特殊でなくなったというだけではダメで、ライブラリ等を含めたソフトウェアがより重要。そしてそのソフトウェアに関してコンソールゲーム機はよりオープンな開発環境に情報量で、かなり遅れを取っているんですよ。自分の話になるけれど、去年からブラウザでゲームを作り始めてすごく実感したのは、ちょっとプログラムで詰まった時なんかに、ググるといろんな参考になるサイトが出て来るという事の圧倒的な便利さ。これは、コンシューマーゲームを開発していたときにはまったく体験したことがなかったので、こんなに違うのかと痛感したのでした。もちろん、コンシューマーゲームでもライブラリドキュメントやサンプルコードはあるけれど、実際に同じような問題を解決した話しなんかが、検索するとぼろぼろ出てくるので、ほんとに素晴らしいし、助かった。そして、自分もみんなのために情報を出していこうって、気になるしね。

 これは特に新たにそのプラットフォームの開発を始める場合などに学習コストが大きく下がるって意味合いがつよくて、開発がしやすいってだけじゃなく参入する敷居を下げるという意味でも、ライブラリやノウハウなんかをある程度、オープンにしてネットで話ができるようになって欲しいところ。

 たとえば GitHub にフリーの PS4 のライブラリやサンプルコードがでまわるようになってくれたら、最高だと思うし、ホント、いろいろ変わってくると思う。そこまでいってこその「開発のしやすさ」だと思うんですよ。コントローラーにも SHARE ボタンが付いたことだし、ソースコードの方も気軽に SHARE できるようにしてほしいなぁ。

1 件のコメント:

佐々木無宇 さんのコメント...

3D素材もソースコードもシェアしないと開発費は下がらないですからね。PS2が出る頃に、そういったリソースのシェアが起こらないと苦しくなるよね、といった話を会社でしてたのですが、案の定死体の山が出来たので・・・。

でもそうなると、コンソールベンダー含めて立ち位置が大きく変わってきますよね。レコード会社的というか。
まあその辺はまた焼肉でも食べながら話しましょう。